iPhoneを長く使っていると、画面が浮いてきたと感じることがあります。これは、多くの場合、バッテリーが膨張して内部のスペースを圧迫していることが原因です。バッテリーが劣化すると、充電や放電の過程でガスが発生し、そのガスがバッテリー内に溜まることで膨らんでしまいます。その結果、iPhoneの画面が押し上げられ、浮いているように見えるのです。この状態をそのままにしておくと、さらに深刻な問題に発展する可能性があります。
画面が浮いてくると、見た目だけでなく、機能にも影響が出てきます。まず、タッチスクリーンの反応が悪くなったり、表示が乱れたりすることがあります。また、画面と本体の間に隙間ができることで、ホコリや水分が内部に入り込み、iPhoneの他の部品にダメージを与えることも考えられます。さらに、バッテリーが膨張している状態を放置すると、最悪の場合、発火や爆発のリスクが高まるため、非常に危険です。
では、このような場合、どうすれば良いのでしょうか？まず、画面が浮いていることに気づいたら、すぐにiPhoneの使用を中止し、電源を切ることが大切です。特に、バッテリーの膨張が原因である場合、使用を続けることで熱がこもり、さらに状態が悪化する可能性があります。充電もしないように注意しましょう。バッテリー膨張の症状が見られる場合、基本的にはバッテリー交換が必要になります。膨張したバッテリーは修理や応急処置で元に戻ることはないため、早急にAppleや修理業者に依頼するのが最善策です。
修理を依頼する際は、Apple正規のサービスプロバイダーや信頼できる修理店を選ぶことをおすすめします。非正規の修理店でもバッテリー交換は可能ですが、純正品でないパーツを使用することで、iPhoneのパフォーマンスや安全性に影響が出ることがあります。さらに、AppleCare+に加入している場合や、保証期間内であれば、修理費用を抑えることができるかもしれませんので、確認してみると良いでしょう。
また、修理に出すまでの間、画面の浮きや隙間にホコリや水分が入らないよう、適切な処置をしておくことも重要です。テープなどで無理に押さえつけたり、接着剤で固定したりすると、かえって画面を傷める可能性があるため、優しく隙間をカバーする程度に留めておくのが良いでしょう。
iPhoneの画面が浮いてきた場合、最も大切なのは早めの対応です。バッテリーの膨張をそのままにしておくと、修理費用が高額になるだけでなく、データ損失や火災といったリスクも伴います。もし、画面が浮いていることに気づいたら、すぐに使用を中止し、信頼できる修理業者に依頼しましょう。